こんにちは、カサギです。

極寒の長野から、常春のサンフランシスコに帰ってきました。
いやー、サンフランシスコの気候は最高ですね。
でも、やはり日本の方がご飯は断然おいしいですし、サービスも最高です。
なにより日本語だけの生活ってなんて楽なんでしょうw

そう言えば皆さんは空港を降り立ったときにする、あの独特の「外国の匂い」って分かりますか?
こっちに長く住んでいると忘れてしまうのですが、今回S.F.Oの関税を超えて出迎え広場に出た時に、「あっ、外国の匂いがする!」って久々に思いました。
そして久々に帰ったアパートは、以前にもましてかなりマリファ…ゲフッゲフッ、もちろん自分は吸ってないですよw

とりあえず、しばらくは帰国中に溜まっていた課題と作業を進めるために缶詰めになる日が続きそうです。

さて、話は変わって。
今回も引き続き OPT に関しての注意事項などを説明していきたいと思います。

前回までのお話で、OPT 申請のタイミングについては大体お分かりいただけたかと思います。
ポイントは

  • OPT 期間中の最初の3ヶ月以内に仕事を見つけられないと、強制的にOPT プログラムが終了させれる。
  • OPT開始までの執行猶予期間 60日をフルに使えば、3ヶ月しかないOPT期間中の仕事探しの期間を5ヶ月まで延長できる。

でした。

ですが、前回の最後に少し付け加えておいたように、この「執行猶予期間を使うと、メリットもデメリットもある」ということを知っておかなければいけません。
大切なのは「60日間の執行猶予期間のデメリットを理解したうえで、メリットの部分を有効的に使う」ということです。

で、いつも通り本題に入る前に免責事項。
今回は結構自分の中でも結構あやふやな部分が多いので、いつもにまして注意してください。

【免責事項】 この記事を参考にされる方へ
今回の記事はアメリカの大学でCGを学びたい方向けに、自分の体験を基に書いています。
他の国や大学・学科では、それぞれに手続きが異なります。ご注意ください。
また、自分はただの学生であり、留学エージェント(斡旋業者)でも、アメリカ移民局の職員でもありません。
情報はなるべく正しい物をお伝えしますが、全てを鵜呑みにするのではなく参考程度に留めて下さい。 また今後も、特にアメリカ移民法は改変される可能性が高いです。可能な限り自身でもお調べする事をお勧めします。
何か気になる事、間違い等ありましたら、コメント欄よりご連絡お願いします。

 

では具体的に執行猶予中のデメリットとは何なのでしょうか?

話を進める前に1つ思い出していただきたいことがあります。
それは、「F-1 ビザは特定の大学・大学院に在学中のみ有効であり、卒業した段階で有効期間が残っていても失効扱いになる」ということです。
(卒業後何日か猶予期間があったきがしますが、未確認情報なので、ここではほとんどないという前提で話を進めていきます。)

そして、一度 F-1 が失効した後にOPTが開始されると、先ほど失効したF-1 が復活し、そこにさらにOPTが加わるというプロセスが発生します。
(OPT Workshop のときにこのあたりの質問をしたら、微妙に講師の人も分かっていなかったっぽいです…。)

ちょっとややこしい話ですが、
F-1 (学生) → F-1 失効(大学卒業) → F-1 復活+ OPT (OPT 開始)
と言うのが、F-1 ビザに関係する OPT 追加までの大体の流れです。

で、この流れのが実は先ほど述べた デメリットを発生させてしまう部分なのです。

では、具体的にこの流れのデメリットとはいったい何なのでしょうか?
感の鋭い人ならもう気が付いているかもしれません。(ヒントは今回のタイ……ゲフゲフッw)

 

お分かりいただけましたか?
そう、そのデメリットとは「 F-1 を失効したままアメリカ国外に出てしまうと、たとえOPT に申し込んでいても再入国できなくなるリスクがある」ということです。
これは、本当に重要なことなので必ず覚えておいてください。 せっかくOPT で仕事が決まっても、ここでミスをすると全てか水の泡となってしまいます。

ここで1つ疑問が出てきます。
「では、いったいどのタイミングだったら入国拒否のリスクなく日本に帰ることができるのか?」
ということです。

この「リスクの有り無し」を決めるための条件として、以下の要素が挙げられます。

  • 現役の学生であるかないか (F-1 の有効・失効)
  • I-20 に記載されている 「End date」の日付
  • OPT期間が始まっているかどうか
  • I-797 を受け取っているかどうか
  • EAD カードを受け取っているかどうか
  • 仕事がきまっているか

I-20 についてはたぶん皆さんご存知なので、ここでは説明しませんが、重要なのは皆さんが持っている I-20 の1P目は5. の部分に記載されている日付です。具体的には … and complete studies not later 05/18/2013 の部分です。自分の場合、今学期卒業なので、この日付が 05/18/2013 になっています。まずはこの日付を確認します。

I-797 はおそらく、学校に入学するときにI-20と一緒に送られてきた、賞状のような紙のことです。
(画像は google で拾ってきたものなので、参考程度にこんな感じの紙だと思ってください。)
ただし、今回は入学の際に送られてきたI-797 とは違う、別の I-797 が送られてきているかどうかで判断します。

最後に EAD ですが、これはEmployment Authorization Document の略で、OPT 申請後、USCIS (United States Citizenship and Immigration Services) が、正式にアメリカ国内で働くための許可を出したという証拠になるカードです。簡単に言えば期限付きのグリーンカードのようなものです。
詳しくはこちら(http://en.wikipedia.org/wiki/Employment_authorization_document
(下の画像も同じく Google で拾ってきたものです。自分じゃないですよwww)

 

 

 

これで、全ての要素が整いました。
では、それぞれのケースごとに出国時のリスクの有り無しを確認してみましょう。

 

ケースその1.現役学生でOPT 申請中

  • 現役学生であるか: はい
  • I-20 のEnd date は過ぎているか: いいえ
  • OPT が始まっているか :いいえ
  • I-797 を受け取っている : いいえ
  • EAD カードを所持している : いいえ
  • 仕事がきまっているか : いいえ

リスクレベル : 問題なし
先ほども書いたように、F-1 学生である限り、いつでもアメリカへの再入国は可能です、ただし I-20 へのサインをもらうのを忘れずに。

 

ケースその2.卒業後でOPT 申請中

  • 現役学生であるか: いいえ
  • I-20 のEnd date は過ぎているか:はい
  • OPT が始まっているか :いいえ
  • I-797 を受け取っている : いいえ
  • EAD カードを所持している : いいえ
  • 仕事がきまっているか : いいえ

リスクレベル : 相当危険
最悪のケース。おそらく、「OPTの申請済んだし、日本に帰って遊ぼう」って帰ったは良いが、入国審査で止められるパターン。ご愁傷様。

 

ケースその3.I-797 とEADもらったよ

  • 現役学生であるか: いいえ
  • I-20 のEnd date は過ぎているか:はい
  • OPT が始まっているか :いいえ
  • I-797 を受け取っている : はい
  • EAD カードを所持している : はい
  • 仕事がきまっているか : いいえ

リスクレベル : たぶん大丈夫
ただし、なんらかの理由で出国中に OPTの処理が却下された場合入国が不可に。

 

ケースその4.OPT はじまったけど、EADがまだ着てない…

  • 現役学生であるか: いいえ
  • I-20 のEnd date は過ぎているか:はい
  • OPT が始まっているか : はい
  • I-797 を受け取っている : はい
  • EAD カードを所持している : いいえ
  • 仕事がきまっているか : いいえ

リスクレベル : 危険
これも危険なパターン。少なくとも I-797 と EAD が揃うまでは出国は控えるべき。

 

(超重要ケース!!)ケースその5.仕事が見つからない…

  • 現役学生であるか: いいえ
  • I-20 のEnd date は過ぎているか:はい
  • OPT が始まっているか : はい
  • I-797 を受け取っている : はい
  • EAD カードを所持している : はい
  • 仕事がきまっているか : いいえ

リスクレベル : かなり高い
すこし意外な感じもしまるが、これもリスクが高いらしいです。なので必ず覚えておいて欲しい事は、前回自分が話した「60日の執行猶予期間 + 3ヶ月の仕事探し猶予期間中は出国できない」ということを意味している。
そして、たぶん次回話すことになる、「なぜ学期中に自分が日本に帰ってきたか」の最大の理由もこれに起因します。

 

ケースその6.仕事決まったけど、まだ仕事はじまってない。

  • 現役学生であるか: いいえ
  • I-20 のEnd date は過ぎているか:はい
  • OPT が始まっているか : はい
  • I-797 を受け取っている : はい
  • EAD カードを所持している : はい
  • 仕事がきまっているか : はい(まだ仕事をしているわけではない)

リスクレベル : 低い
一度仕事さえ決まってしまえば再入国も問題なくできるようになる。ただしこの場合は、会社からの雇用証明書を忘れないように。

 

ケースその7.仕事してるよ

  • 現役学生であるか: いいえ
  • I-20 のEnd date は過ぎているか:はい
  • OPT が始まっているか : はい
  • I-797 を受け取っている : はい
  • EAD カードを所持している : はい
  • 仕事がきまっているか : はい

リスクレベル : 問題ない

以上、ケースごとに見た出国時のリスクでした。

ちなみにこれらのケースは全てAAUで配られた資料に書いてあることと、その場で自分が質問した内容を混ぜて回答しています。
原本はこちら

さて、かなり長々と説明したのですがいかがだったでしょうか?

正直、今回までのOPTにまつわる記事はいままで一番時間をかけて書いたんじゃないかな?
というのも、やはりビザの問題はアメリカで働く以上いつでも付いて回る一番厄介な問題なので、できるだけ自分の中でクリアにしておきたかったっていう理由があります。
実力が足りなくて解雇されるのはしょうがないですが、ビザの問題で(自分の不注意も含め)仕事を失うのはたぶん一番やりきれない気持ちになると思ったからです。

というわけで、無事OPTを取って仕事が見るかることを祈りつつ。
それでは、また

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“OPT 虎の巻 – 出国注意!編 –” への1件のコメント

  1. Moomin より:

    はじめまして。
    現在、アメリカの大学院を卒業してOPTで働いている者です。
    年末年始を日本で過ごし、年明けにアメリカに戻ってくる予定です。
    私は、パスポート、F1ビザ(ともに有効期限は十分あります)、OPT期間を記載したI-20(先週、アドバイザーにサインをもらいに行きました)、EADカード、雇用主からのレターを準備しています。
    OPT期間中の帰国についてはトラブルが多いと色々とネットで書かれています。学校のアドバイザーからも一時帰国しない方がいいと言われている・・・何ていう書き込みも見掛けます。その一方、ICE.GOV.のウェブサイトには必要な書類を持っていればReenter可能、と書かれています。
    実際にはどっちなんでしょう?なぜOPT期間中のトラブルはこんなに多いのでしょうか?
    正直、年末に一時帰国しようかどうかまだ迷っています。

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プロフィールの詳細はコチラ

Hirofumi Kasagi (カサギ)
Effects Artist / 3D Generalist

福島県立会津大学を卒業後、2010-13年 アメリカはカリフォルニア州サンフランシスコ市にある Academy of Art University にて Animation and Visual Effectsを専攻する。

在学中から積極的に学外での映画製作に協力。
ハリウッド映画「Beast of the Southern wild」の制作に学生と言う立場で参加。
同作品は2013年度のアカデミー賞にノミネートされる。

AAUを卒業後、カリフォルニア州オークランドにあるVFXスタジオ「Atomic Fiction」に勤務。
現在もハリウッドの最前線で活躍を続けている。

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【参加作品】
(一部日本では未公開)


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